(このお話、読書感想文にいいんじゃない?)
最近読んだ本に、そう思ったお話があったので紹介させてください。
お話のタイトルは『八月の天変地異』
辻村深月さんの短編集『ふちなしのかがみ』に収録されているお話です。
「読書感想文って、どう書くの?」っていう人は、この記事を読んでみてね。
『八月の天変地異』の主な登場人物
シンジ
小学5年生
6年間を1つのクラス、同じメンバーで過ごさなくてはならない田舎の小学校に通っている。
サッカーが得意でクラスの人気者だったが、学年が上がり、キョウスケと過ごす時間が多くなると、クラスの中でも仲間外れぎみに。
ある日クラスメートに「友達のいないヤツ」と言われたことがきっかけで、自分には「ゆうちゃん」という親友がいるのだとウソをついてしまう。
キョウスケ
シンジの幼なじみ
シンジとは反対に、休み時間は1人で本を読んだり、絵を描いたりするのが好きなタイプ。
喘息持ちで週に一度、ふもとの町の診療所に通っている。
自分から話をすることはほとんどなく、シンジがクラスメートにする「ゆうちゃん」の話を、否定することなく、いつも隣で黙って聞いている。
「ゆうちゃん」
ふもとの学校に通っている、シンジの親友
頭がよくて、運動神経もバツグン
サッカーが得意で、小学生でありながら、夏休みにはブラジルへ合宿に行っている。
茶髪に日焼けした肌
バレンタインデーには、食べるのに苦労するほどのチョコをもらう。
通っている学校にも友達はいるが、信頼できるのはシンジ、そしてキョウスケだけなのだという。
――そんな、シンジの理想をつめ込んだ架空の人物
ゆうちゃん(?)
サッカーの試合中、地面に倒れこんだシンジをかばうようにして突然現れた少年
茶髪に、整った顔立ち
ブラジルのサッカー合宿から帰ったばかりだという。
驚くシンジとキョウスケに対して、まるで昔からの親友であるかのように接してきた彼は、シンジが作り上げた「ゆうちゃん」そのものだった。
(参考:辻村美月 著「ふちなしのかがみ」より「八月の天変地異」)
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